セブ島での健康教育
2020年3月の春休みに実施された東海学園大学海外留学・研修制度の「教職インターンシッププログラム」に養護教諭専攻2年生の鈴木風香さんが参加し、セブ島の中・高一貫校において、中学生を対象に健康教育を行いました。テーマは現地の先生と話し合い、流行のきざしが見え始めた『新型コロナウイルス』についての授業となりました。
新型コロナウィルスについて授業を行うことに
まずは世界地図を描いて、「新型コロナウィルスの感染者が多いのは、どこの国かな?」というクイズからスタート。
生徒たちは、鈴木さんの問いかけに真剣に耳を傾けます。
新型コロナウィルスって何?
次に新型コロナウィルスの説明です。用いた教材は新型コロナウィルスについてわかりやすく説明された『What is Coronavirus(コロナウィルスって何だろう?)』です。この教材は藤田医科大学の感染症科が小学生を対象に作成した教材で、英語版と日本語版があります。(興味のある人は検索してみてください。なお、この頃はまだ新型コロナウィルスの詳細が十分に解明されていなかったので、小学生は感染しにくく、高齢者が感染しやすいという説明となっています)
感染予防の基本は手洗い
最後に予防について紹介したのですが、予防の基本はもちろん「手洗い」!!
しかし驚いたことに、この学校には手洗いに適した水道や石鹸がありませんでした。
それでも「まずは正しい手洗い方法を身につけて欲しい」と思った鈴木さんは、泡ハンドソープ・ビオレの『あわあわ手洗いの歌』の英語版を利用しました。この歌は歌詞と手洗い動作がうまく組み合わさっているため、中学生でも楽しみながら手洗いの正しい方法と順序を知ることができます。
今回、新型コロナウィルスの感染予防の基本についてしっかり身につけてもらえるよう、既成の英語版教材を活用するなど様々な工夫をこらして授業を行いましたが、海外での健康教育に関心があった鈴木さんにとっては、貴重な経験と大きな学びの一歩となりました。